簡単で奥が深いボルダリング
東京オリンピックの影響で、ニュース番組でボルダリングの世界大会を特集するケースが増えています。
プロの大会を見ると難しそうに感じるものですが、ボルダリングは初心者でも手軽に楽しめるスポーツとして女性や子供から人気を集めています。
ボルダリングは、元々はロッククライミングから発展したスポーツで、屋内に人工的に設置した石を使って目的の場所まで登っていく競技です。
初心者~中級者の場合は、壁一面に多数の石が設置された施設で始めることが一般的で、最初はハシゴを登るのと同じくらいの難易度になっています。
なお、壁一面に多数の石が設置されている場合、全ての石を使うことができず、アルファベットや色で分けた特定の石だけを使うというルールになっています。
ひとつの壁でも数十種類以上のコースが用意されており、少しずつステップアップしていくことが可能です。
未経験者が初日からたくさんの成功を積み上げていけるスポーツは珍しく、センスの有無に関わらず誰でも初日から楽しめるのがボルダリングの醍醐味と言えます。
さらに、難易度は無限に高めることもできるという点もボルダリングの魅力です。
そのため、小さいボルダリングジムであってもコースをコンプリートして物足りなくなってしまうリスクが低く長く楽しむことができます。
奥が深く、通えば通うほど着実にレベルアップしていけるので、「うまくできなくて挫折する」という可能性が低いスポーツなのです。
ボルダリングの魅力
ボルダリングには以下のメリットと魅力があります。
- 道具を揃えなくても手軽に体験から始められる
- 屋内スポーツなので天候の影響を受けない
- ボルダリングジムの料金は比較的リーズナブル(主に都度払い)
- 1人でも楽しめる
- レベルの違う人でも一緒に楽しめる
- 他の利用者と仲良くなりやすい
- ダイエット・筋トレ効果がある
- 無理なく数時間単位の運動ができる
- コースをクリアした時の達成感が高い
- 運動神経がそれほど重要ではない
ボルダリングは数あるスポーツの中でも、始める難易度が低いです。
ボルダリングジムへ通う環境さえあれば、1人でも手軽に楽しめるためハマる人が急増しています。
ストレス解消とエクササイズを含めて新しいスポーツの趣味を探している方は、是非ボルダリングに挑戦してみてください。
さらに本格的なダイエットやシェイプアップを目指したい方には、それを専門的に扱うパーソナルジムもおすすめですよ。
ボルダリングに向いている人
ボルダリングは指先と腕の筋肉を使うスポーツですが、自身の身体を持ち上げるため、体重が軽い方が有利です。
そのため、筋肉ムキムキのマッチョよりも細身で非力の方が早く上達するケースもあり、女性・子供でも始めやすいです。
逆にぽっちゃり体型の人は苦戦しやすいですが、太っていても難易度の低いコースなら簡単にできるので、ボルダリングをしながら筋力アップとシェイプアップをしていけばスピーディーに上達することが可能です。
また、難易度が高いコースでは石の間隔が長くなるため、長身で手足が長い、もしくは身体の柔らかい人が有利です。
ただし、低身長で身体のかたい人でも、競技目的でやっている上級者向けのコースなどあまりにもハイレベルなコースでなければ、攻略できる可能性は十分にあります。
趣味でボルダリングを始める場合、体型の向き・不向きはそれほど気にしなくても問題ないでしょう。
力の入れ具合を掴むのが上達のコツ
ボルダリングの上達で最も重要なのは力の入れ方です。
低身長・身体がかたい・ぽっちゃり体型などボルダリングと相性の悪い条件が揃っていても、無駄なく力を入れることができればスピーディーに上達できます。
ボルダリングの適正を見る上で重要になるのが懸垂ですが、鉄棒での懸垂を10回以上できる人でも無駄な力を使ってしまえば上手くいきません。
懸垂ができない人でも、無駄なく力を入れることができれば難易度が高いコースをクリアできますよ!
やってみないとセンスの有無が分からないことがボルダリングの魅力です。
ボルダリングの始め方
一部で公共施設やスポーツジムに簡易的なボルダリングスペースを用意していることもありますが、趣味としてするならボルダリングジムの利用がおすすめです。
ボルダリングをする場合は、専用シューズの着用を求められますが、ボルダリングジムの多くはレンタル品を用意しています。
ボルダリングデビューする時は、動きやすい服装だけ用意すれば問題ないですよ!
本格的に始めるなら、オシャレなグッズや便利なアイテムを持っておくと便利ですが、最低限できる環境を作るだけなら、屋内で運動できる服装だけで十分です。
なお、ボルダリングでは滑り止めのチョークを手に塗るため、洋服がチョークで汚れやすいです。洗えばすぐに落ちますが、汚れても良い服装を用意しておきましょう。
スポーツニュースでボルダリング大会の映像を見ると、リード(命綱)をつけて高い壁を登っていますが、趣味としてのボルダリングはリードクライミングよりも、低い壁を使うタイプが人気です。
最初は落下してもケガしないような高さの壁でやるので、高い所が苦手な人でも安心して始められ、リードなどの器具を用意する必要はありません。
ボルダリングジムの料金・システム
ボルダリングジムの料金とシステムは場所によって異なりますが、1回ごとの都度払いを用意している所が多いです。
入会金・月額料を取られることもありますが、初回は体験(ビジター)で手軽に利用できます。
もっとも一般的なのは、1日・半日・○○時以降などの時間で区切って、一度ジムに入れば営業時間とプランの範囲内で何時間でも滞在できるというシステムです。
月額制など固定費用を必須にしている所は少ないので、費用がネックになることはありません。
定期的に通いたい方には、月額会員(定額で使い放題)や回数券などお得なプランを活用しましょう。
ボルダリングジムの料金相場
- 入会金/登録料:1,500円前後
- 施設利用料:1,000~2,000円
- レンタル料:300~1,000円/1日
- 月額会員:10,000~15,000円
費用はピンキリで、頻繁に利用する方には会員価格を、初めて利用する初心者や遠方から来る人にはビジター価格を用意していることもあります。
多くのケースで初回でもレンタル料を含めて3,000円以下です。
会員になってシューズ・リードを持参すれば1回あたりの料金単価は1,000円以下にすることが可能です。
料金設定がリーズナブルで、月額制スポーツジムのように通わないと損をするプランではないことが人気を集めている要因です。
リードクライミングの始め方
大きなボルダリングジムでは、リード(命綱)を着けて、2~3階程度の高さまである壁を登ることができます。
リードボルダリングをする場合、リードを着けるベルトと、リードを持って補助する人が必要です。
リードはレンタルすることができて、スタッフの方が付け方を教えてくれます。
補助はスタッフか他の会員が手伝ってくれるので、リードクライミングの設置があるボルダリングジムなら初心者でも簡単に始められます。
簡単に登れるコースもあるので、初めてボルダリングに挑戦する初心者がリードクライミングを体験することも多いですよ。
ボルダリングはインターバルが必要なスポーツなので、ベテランの利用者は初心者に対して優しくサポートしてくれます。
1人でボルダリングデビューした場合でも、スタッフに声をかければ常連さんを紹介してくれるので手軽にリードクライミングを体験できますよ!
最後に
勢いに任せてボルダリングジムに突撃してもなんとかなるものですが、当サイトでは事前に知っておくと便利なボルダリングの基礎知識を幅広く紹介しています。
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